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わずかなお金と一緒に消えてしまった友情

若い頃仲良くしていた友達との話です。同じ会社の同期でしたが、たまたま同じバンドが好きで意気投合しました。二人でよくライブに出かけ、いろいろな思い出を作れる良い友達でした。何年か後には彼女は退職、私は同じ会社に勤め続けましたが、つきあいはずっと続きました。

彼女が退職してから2年あたり、お互い20代半ばになったころ、結婚するという報告を受けました。退職してからは職を転々とし、一体何をしたいのかわからない感じだった彼女でしたが、やっと自分なりの幸せをつかんだと思いました。結婚式はなく、程なくして妊娠・出産した彼女から、ある日突然連絡がありました。

車の運転中に前の車に激突、保険には加入していないため直接お金で解決するということ。貯金をはたいても間に合わない、何万かで良いから貸して欲しいとのことでした。なんだかワケがわからず、とりあえず私の自宅近くまで来てと言うと、ご主人と一緒に車でやってきました。

彼女が車から降り私と話している間、ホストのような見かけのご主人は厳しい目で見てきます。イヤな予感しかなかったのですが仕方ありません。彼女の頬にはアザがあり、前歯が何本か折れています。車で激突した時にハンドルにぶつけたと言っていました。私は貸せる限りのお金、2万円を渡しました。

ご主人と一緒に車に乗っていた赤ちゃんを見せてくれて、その日は別れました。その後連絡は取れないまま、彼女と赤ちゃんがどうしているかわからないまま、今日に至っています。お金を返して欲しい気持ちは、20代の頃にはありましたが今は私も40代です。確かに貸さなくても良かったかもしれない、用心深くなった事件であり、苦い経験にもなりました。

衝突する車